デジタルカメラで360°パノラマ撮影(2)
前回は使用例などを紹介しました。私の趣味の範囲でも2つのアプリケーションで利用可能なことから、パノラマ HDR 画像を自分でも作成したくなりました。ネット上を探すと無料で手に入ったり、有料で購入することも可能ですが。性分なのですが自分で作れそうなものは作ってみたくなるんですよね。
というわけで、いろいろ調べました。
THETA
手っ取り早かったのは RICHO の THETA ですね。
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非常に簡単に全天球イメージを撮影できます。このサイズなので解像度は非常に低いです。ですが、手軽にサクッとその場を撮れるは強いです。
iOS アプリでの遠隔撮影だと露出を操作できるようなので 3枚撮って HDR 画像を作ることも可能なようです。
背景をぼかしてレンダリングするならこの低解像度でも良いのですが、Octane Rencer でレンダリングするには解像度が低すぎるようです。
次の候補としては、
Girocam
Girocam です。これはスペック的に非常によさげでした。真下は撮れませんが。ところが日本ではどうも簡単に手に入らないようでした。なので速攻あきらめ。
EPIC Pro
そんなときに、なにげに検索して出てたページに、デジタル一眼レフでぐるーっと全天を一枚一枚撮って合成してパノラマ画像を作るというのをやっていました。
そうかこの手があったか!一眼は持っているし、魚眼レンズと三脚の上のブラケットがあればイケる!しかもデジタル一眼でとれば高解像度で撮れますし、HDR も何も考えずに撮れるはずです!
ですが、ちょっと考えてみるといちいち角度変えて撮るのは面倒だなぁと思ってしまいました。いっそ作るか?とも思いましたが、きっとそう思って作っている会社があるはず!と Google 先生で全世界検索してみました!
いました、ありました。 GigaPan EPIC Pro と言う名の自由雲台です。しかも日本に正規代理店が存在しています! 見つけたあとは大して悩まずにポチった覚えがあります。ちなみにこの日本の正規代理店には各シリーズのユーザーガイドの日本語訳があります。これはかなりありがたいです。ただの訳ではなく、一人の使用者としての意見なども入っており、愛を感じました (*^O^*)。
コレがあるとパノラマ自作に一歩近づきます。これで撮影することはできますが、パノラマ画像にするためにはステッチソフトが必要です。シリーズ共通ですが、本体購入者には GigaPan Stitch が無料で手に入ります(現在 $79.0 します)。ちなみに私は別のステッチソフトを使用しています下のパノラマ画像もそのソフトを使って作成しました。ソフトについては次回で紹介します。
初めて作ったパノラマです。まだまだ修正すべきところが満載ですが、レンダリング等に用いるなら結構十分でした。
というわけでやっと本題に入り、布教活動を開始します。まず、この EPIC シリーズには EPIC、EPIC100、EPIC Pro の3種類存在します。簡単に言うと積載するカメラのサイズに応じた種類ですね。
以下に正規代理店で販売している Amazon ショップのリンクと概要を紹介します。(日本正規代理店出品一覧)
GigaPan EPIC
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これはコンパクトデジカメ用の最小・最軽量の自由雲台です。サイズは 19.8 x 19 x 12.4 cm、重さは 1.4 kg です。シャッターはロボットアームによるメカニカルなもののようです。
GigaPan EPIC100
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これは小型なミラーレス用の中型自由雲台です。サイズは 22.1 x 21.3 x 12.6 cm、重さは 1.55 kgです。これもシャッターはロボットアームによるメカニカルなもののようです。
GigaPan EPIC Pro
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これが最上位のデジタル一眼用の自由雲台です。サイズは 27.12cm x 30.25cm x 15cm、重さは 3.3 kgです。とっても重いです。シャッターは電子レリーズケーブル経由で制御します。Canon、Nikon など代表的なメーカーのものが付属しています。
私が購入したはこのモデルなので、このモデル関連の紹介をしたいと思います。
EPIC Pro 専用バックパック
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正直 EPIC Pro は重いです。3.3Kg もあります。サイズもでかいです。通常のカメラバッグではうまく入らないかもしれないということでこれも一緒に購入しました。
外収納は大きく、フロント、サイドx2の3つあります。フロントは結構大きく、iPad とかならすんなり入ります。サイドは結構小さく、サイドの上にあるポケットに 500ml のペットボトルとかは入れちゃうと落ちちゃいそうです。
さて、実際のバッグの収納はと、
こんな感じで EPIC Pro 本体をずっぽり入れます。
それでサイドのバンドで固定します。
カメラ本体はこのサブ収納ボックス?に格納します。カメラバッグおなじみのマジック仕切りは 2枚付いてます。
大きさ的には EF 70-200mm L IS II USM もすっぽり入ります。ここにもバンドが有りましてレンズを固定できます。
頑張れば EF70-200 と EOS 6D を一緒に入れられます。フタ部分には 11インチのMacBook Air 位ならばっちり入ります。
ただ重さが (3.3 + 1.5 + 0.7 + α ) kg で優に 6kg 超えします。とっても重いです。さらにバッグ下には三脚も搭載するでしょうからさらに 2kg弱増えます。
バッグパック下の収納です。
というかんじで至れり尽くせりです。ですがカメラバッグには保険として大抵着いているレインカバーがコレにはありません。そこだけが注意ですね。
予備バッテリー
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カメラ用品とか買うとついつい予備バッテリーって買っちゃいませんか? というわけで同時購入しましたが。このバッテリーはACアダプタがあれば単体で充電できます。左下に見える端子が ACアダプタへの端子です。
実はこの EPIC Pro は結構バッテリー保ちます。一本あれば一日余裕で保つ気がします。撮影に出かけて撮影場所を吟味して、15分ほど撮影して、移動してまた場所探して~を 5回ほどすると結構良い時間になって撮影終了になりました。それでもバッテリーの残り残量は 80% 位ありましたね。
次はステッチソフトに続きます。
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