DAZ Studio 4.11 New dForce で Octane Render


最近引っ越し作業とかで時間がとれませんでしたが、そんな中 DAZ Studio がバージョンアップして 4.11 になっていました。

目玉機能は Strand Based Hair です。一言でいえば、昔から 3D ソフトで採用されていた Fur 機能がようやく DAZ にもやって来た感じです。ただし、dForce 機能はまだ非対応(未公開)らしいです。

私が試したいのはこの機能を使って Octane Render でレンダリングできるのか? というところです。Modo 用プラグインでは Fur のレンダリングは特に意識することなくできていたので、内部的にはできるはずなのです。

DAZ Store で 30% off のよさげなものを購入しました。髪だけではなく、キャラクターも表情もついてかなりリーズナブルな価格です。

Lancy Character with dForce Hair and Expressions for Genesis 8 Female

この Lancy Hair はどうも、一般人にはまだ非公開の機能を使って作成されているです。Strand Based でありながら dForce も使えているので。 一般人が dForce を有し自由にスタイリングできる Strand Based Hair を使えるようになるのは Ver.4.12 以降みたいです(Private Build のチャンネルを見る限り)。

とりあえず物を買ってしまえば、良い感じに使えるので無駄な時間を浪費するくらいなら、既存の Hair でも十分楽しめるはずということで、試してみました。

スケール調整

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Sakura 8 ベースのフィギュアなので、Scale が 1.0 未満です。そのせいで Fit 時にこんな感じになるようです。

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Hair のスケールを大きくしてあげると、それっぽくなります。

レンダリング設定

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[Parameters][Hair][General][Line Tessellation][Viewport Line Tessellation Sides] を 0 → 3 程度にすると Viewport 上で髪が実体化(メッシュ化)しますので Octane Render でもレンダリングできるようになります。

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良い感じです。

マテリアル設定

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髪の毛一本一本が、それぞれ UV を持つメッシュになりますので、従来通りの髪のテクスチャ等を貼り付けるのも良いでしょうが、せっかく独立したメッシュなのですから、マテリアルを一発割り当てるだけで十分な結果が得られるはずです。

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太陽光の下ではテカリがとても綺麗にでますね。

ポーズ

せっかく dForce なのでポーズを付けて、シミュレーションしてみます。

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適当にポーズを設定。

シミュレーション

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単純にカレントフレームだけのシミュレーションを行い、基本ポーズからのシミュレーションをベイクします。とりあえずテストなので、すべてデフォルトの値でシミュレーションしています。

レンダリング

ここで Octane Render でレンダリングしてみましたが、髪が一切レンダリングされず、ツルツルになってしまいました…この時の不具合のトリガーはまだ不明です。モーフをいじったわけではなかったのですが…

現在 Octane Render プラグインには明確な不具合があり、New dForece Hair(Strand Based Hair)追加後に Figure に対してモーフを設定すると二度とレンダリングで髪がレンダリングされなくなります。復帰方法は今のところ見つかっておらず、追加した Hair を削除して再度新たに追加することでレンダリングできるようになります、Hair の追加はできれば後にするか、消えてもすぐに対処できるようになるしか回避する術はありません。 はっきり言って致命的なバグですが修正されることを祈りましょう…(フォーラムではすでに同じ現象になった人が投稿していました)

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再度 Hair を追加し直してレンダリングしました。

レンダリング例

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Iray でレンダリング。DAZ Studio デフォルトの HDRI 環境。

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Sun – Sky モード。Iray のレンダリング例です。Octane Render と全く同じレンダリング設定ではありませんが、とにかく遅いし、微妙…

以下 Octane Render でのレンダリングです。

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夕焼けを後ろから。今までのペラペラメッシュの髪では表現できない、綺麗な光沢ですね。

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今度は前から。Parameter の設定次第で髪の本数を増やしたり、長さを変えたりできます。HDRI 環境では光源の性質か、光沢がのっぺりしてしまってちょっと調整が難しそうです。ちゃんと物理的な位置で光源を設置するとかなり良さそうです。

おまけ

おまけでもう一枚作ってみました。

猫耳に今回の新機能 Strand Based Hair を使って毛を追加してみました。(もっと密度上げてモフモフにすれば良かった…)

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髪の毛の細かさとか良い感じなので、立体視(交差法)Stereo side-by-side(Off-axis) によるレンダリングをしてみました。交差法だと大きなサイズで立体視できるので、是非大画面で見てみてください。

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一応、平行法 Stereo side-by-side(Parallel) もやってみました。スマホとかだとこっちの方が見やすいのかも?

Octane Render for DAZ Studio Plug-in

使用バージョン(4.4.044)

ざっと使ってみましたが、不具合がいくつかあって、どれも結構致命的です。

  • × Alembic Export
    内部でカメラノード?がぶっ壊れる→
     Octane Render のカメラ復帰不能
  • × Load Daz Studio Scene
    セーブした DAZ のシーンファイルを読み込むとせっかく設定した髪がレンダリングできない。
    二度とRender できなくなる-> Hair の再ロードでのみ復活
  • × Change Morph (その他不明だが発動のトリガー有)
    二度とRender できなくなる-> Hair の再ロードでのみ復活
  • Complete Octane Scene (ocx)
    Viewport 上でメッシュ化した髪も Obj ファイルとしてちゃんと出力されます。
  • Complete Octane Package (orbx)
    同上

まとめ

現時点では Octane Render による New dForce のレンダリングは未対応と言わざるを得ません。前項も不具合ではなく、ただ単に対応していないだけとも言えます。セーブしたものをロードしても元に戻らないとか、ありえないので…

New dForce によるシミュレーションは以前のようにメッシュの爆発が起きないので手軽に実行できるのもいいですね。しかも New dForce では、シミュレーション前のメッシュ頂点の列挙を行う必要が無いみたいで、普通にシミュレーションできます。 しかし、現状この 4.11 では Lancy Hair と同等な dForce 付き Strand Based Hair は作れなさそうです。 現状でもメッシュ化した後、従来の dForce によるシミュレーションは可能ですが、多くの場合期待通りの動作はしないでしょう…

とりあえず、今回の試みは現状でも無理すれば使えるという検証といったところでしょうね。まぁ、慣れれば不具合によるまき戻しの手間は少しなので、私はこのまま使っちゃいますがね。

シーンを作って、これ以上オブジェクトに関して変更を加えないのなら、Octane Render 用の Complete Scene をエクスポートしてしまい、スタンドアローンの Octane Render アプリ内でカメラ調整やアングル、レンダリング関連を調整した方が楽です。Hair が突然見えなくなったりドキドキすることが無いので…

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出力ファイルは EXR 16bit(Linear)で出力して、Windows 10 HD Color で HDR をオンにして見ています。やはり 10ビットカラーはとても自然です。

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